【あらすじ】『敦煌』浪漫を追い求め……【小説】


『敦煌』のあらすじ

中国は北宋時代。武人の跋扈を防ぐために、官吏重用の時代が続いており、官吏任用試験に合格することが、出世の入り口だった。

32歳の趙行徳は既にいくつかの試験を通過し、長年準備してきた科挙の最終試験を目前に控えていた。しかし、試験会場で居眠りをしてしまう。

彼は夢を見ていた。当時、勢力を着実に伸ばしていた「西夏」というチベット系のタングート族の立てた王国に対する戦略を天子(皇帝)に問われ、進言していた。彼はそこで「求められていない」回答をし、近衛兵に突進され、夢から醒める。

目覚めた時には試験が終わっており、彼の夢は儚くも崩れ去る。

落胆した趙行徳が途方に暮れて町をさまよっていると、ある女が人身売買にかけられている場面に遭遇する。奇妙な好奇心からその女性を助け出すと、彼女は漢字に似ているが、決して漢字とは言えない文字が書かれた紙切れを彼に渡した。

その文字を見た趙行徳は、直感的にそれが西夏文字ではないかと推測。西夏とは、当時急速に勢力を拡大していた北方の国で、この不思議な文字に魅了された彼は、その意味を解き明かすため、危険を顧みずその文字の真意を探る旅に出ることを決意するのだった。

深夜の読書の魅力

気がつけば夜中の3時をゆうに過ぎていました。毎晩の就寝前に軽く読書を楽しむつもりが、気づけば、残っていた120ページを一気に読み終えてしまったのです。

平日の真ん中にも関わらず、手が止まらないほどの面白さに心を震わせました。何度時計を見ても「もう少しだけ」と自分に言い聞かせ、結局夜が明ける寸前まで本に夢中になっていました。

まるで、物語の中に引き込まれ、現実を忘れてしまうかのようでした。


ストーリーに引き込まれる

この物語の最大の魅力は、主人公・趙行徳の視点で物語を追体験できることにあります。

彼の求めるロマンに共感し、まるで自分自身が彼の冒険に同行しているかのような錯覚を覚えます。ページをめくる手が止まらず、次々と展開する出来事に心が躍りました。

物語の中で彼が直面する困難や葛藤を共に感じ、その一挙一動に息を飲む瞬間が幾度となく訪れました。特に彼が重要な決断を迫られる場面では、私も彼と共にその場にいるかのような緊張感を味わいました。


歴史の中の緊張感

『敦煌』は史実を脚色したストーリーですから、結論はあらかじめ知っていました。

しかし、それにも関わらず、何が起こるかわからない緊張感が常に漂い、まるでハードボイルド小説を読んでいるかのようなスリルを味わえます。

予測不能な展開に心を奪われ、次のページをめくる手が止まらないのです。特に、歴史的な出来事や文化的背景が巧みに織り込まれているため、単なる物語以上の深みを感じることができます。

例えば、敦煌の地理的背景や当時の社会状況が詳細に描かれており、まるでタイムトラベルをしているかのような感覚に陥ります。


趙行徳の魅力

趙行徳の冷静沈着な性格と淡々とした文体から感じられる愛すべき人間性が、この物語を一層魅力的なものにしています。

彼のバランスの取れたキャラクターは、読者の心を掴んで離しません。物語の進行と共に彼の心の動きを感じられるため、より一層引き込まれるのです。

彼の内面の葛藤や成長が描かれることで、読者は彼の旅路に共感し、感情移入することができます。例えば、彼が仲間との絆を深める場面や、困難に直面しても信念を貫く姿勢には、深い感動を覚えました。


歴史小説への新しい視点

私は歴史小説をあまり読んだことがありません。

しかし、この作品がこれほどまでに面白かったのは、ジャンルの枠を超えた物語そのものの魅力にあると感じます。

趙行徳の冒険と発見、そして物語の持つ普遍的なテーマが、歴史小説という枠を超えて楽しめる要因となっています。

歴史的背景や細かい描写が織り成す世界観が、私を完全に物語の中に引き込んでくれました。この作品を通じて、歴史の中に生きる人々のドラマや彼らが直面する困難、そして彼らの成長や変化を深く理解することができました。


次のおすすめを教えてください!

『敦煌』のように心を掴んで離さない面白い小説があれば、ぜひ教えてください。

読書の夜を共に過ごす次の一冊を探しています! 特に、物語の中に没入できるような、感動とスリルに満ちた作品を探しています。

次のページをめくるのが待ち遠しい、そんな魅力的な小説を教えていただけると嬉しいです。

さらに、歴史的背景がしっかりと描かれている作品や、登場人物の内面が深く描かれている作品も大歓迎です。皆さんのおすすめの一冊を、ぜひ教えてください。

投稿者プロフィール

セイウチ三郎(編集部)
『OLDNEWS』を発行しています。ウエブ限定のコンテンツも随時更新中です。

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