「めくる」のが好き
本を読むことが好きなので、子どもにも本を読み聞かせる機会が少なくありません。パートナーも積極的に読み聞かせをしてくれるので、子どもが「本」に触れる機会は比較的多いのではないでしょうか。
ただ、子どもはまだ言葉を充分に理解していないこともあり、お話を聞かずにその場から「逃げ出して」しまったり、めくる行為自体が好きなようで、お話の途中で別のページを開きたがったりします。
まだまだ「本」に慣れ親しむ年齢とは言えないですし、読書を無理に強制したくもありません。「読んでみるかい?」というぐらいの軽い気持ちでいつも接しています。
それでもある日、とても嬉しい光景を目にしました。子どもが自分で『ねえねえ、くまさん みなかった?』を本棚から選んで遊んでいたのです。
くまさんを驚かせていた
こっそりと子どもを観察していると、ページを開いては各ページに存在する「仕掛け」に夢中になっていました。
この本は、「指でスライドさせるとくまさんが現れる」仕掛けが各ページに用意されています。
例えば、列車のブラインドを上げるとくまさんが現れたり、スケートボードを楽しむくまさんが本から飛び出してきたりすようよな仕掛けがあります。
子どもはくまさんが隠れている箇所を何度もスライドし、「ばぁ~っ」とまるで現れるくまさんを驚かせるようにして、何度も何度もスライドさせていました。
この絵本に登場するくまさんは、チャーミングです。そのくまさんと友達にでもなったようにして、何度も「対話」しているような風景を見て、なんとも嬉しい気持ちになりました。「めくる」こととは違った楽しさを発見したようでした。
「めくる」ことが大好きなお子さんにおすすめしたい一冊です。
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