現実を生きている絵本のキャラクター『エルマーのぼうけん』

2023年の夏、「エルマーのぼうけん」展に子供と一緒に出かけました。

この展覧会に先立ち、私はシリーズを再読。小学生以来、実に30年ぶりのことです。展覧会を通じて、エルマーの物語の魅力を再発見しました。

「エルマーのぼうけん」展について

「エルマーのぼうけん」展は、原作のイラストや手書きの原稿、作者の生い立ちや作品の背景に関する展示が充実しており、大人も子供も楽しめる内容でした。

特に、エルマーの冒険を再現したインスタレーションは、子供たちが実際に冒険を体験できるような工夫がされていて、大変好評でした。

『エルマーのぼうけん』のあらすじ

『エルマーのぼうけん』は、1948年にアメリカで出版された児童文学作品で、著者はルース・スタイルス・ガネット先生です。

話すことができる猫から「囚われの赤ちゃんドラゴン」の話を聞いた少年エルマーが、冒険に旅立つ物語です。

知恵と勇気を駆使して、“いじわる”な動物たちから赤ちゃんドラゴンを助けるために力を尽くすエルマーの姿が描かれています。

親しみやすい登場人物たち

読み返して改めて感じたのは、登場人物たちがリアルに描かれていることでした。

エルマーの母親の猫に対する冷たい対応など、現実的で親近感が湧きます。エルマーの冒険に登場する動物たちもまた、性悪に描かれており、そのリアルさが物語の魅力を一層引き立てています。

リアルな動物たちとの対峙

「どうぶつ島」に住む動物たちもまた、意地悪さに苛立ちつつも共感できるキャラクターとして描かれています。

エルマーが動物たちを出し抜くシーンでは、思わず「やった!」と声を上げたくなります。このリアルさがエルマーの冒険を一層「爽快」なものにしています。

子どもに伝わる真実の描写

エルマーの冒険は、子どもたちにとってもリアルな体験として感じられます。動物たちをここまで悪く描いて良いのかという疑問もありますが、幼い頃の私は物語に真実味を感じ、恐れながらもエルマーを応援し、自らも冒険に出たいと感じていました。

子供たちへの影響

児童文学だからといって、軽んじるべきではありません。子どもは物語の奥深さを感じ取り、純粋に楽しむことができるのです。

大人が善意で子どもを騙そうとするような浅はかな物語を提供するのであれば、子どもたちはすぐにそれを見透かしてしまうでしょう。導こうとする意思を感じると、子どもは途端につまらなく感じてしまうものです。

親子で楽しむエルマーの物語

私の子どもが文字を読めるようになったら、ぜひ「エルマーのぼうけん」を読んでもらいたいと思っています。そして、その感想を聞くことができたら、どんな意見が返ってくるのか楽しみです。エルマーの物語は、親子で楽しむことができる素晴らしい本です。エルマーの冒険を通じて、私たちも成長を感じるのですから。

投稿者プロフィール

セイウチ三郎(編集部)
『OLDNEWS』を発行しています。ウエブ限定のコンテンツも随時更新中です。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP