柔道の奥深い哲学を魅力的なイラストと共にわかりやすく楽しめる一冊、「柔道ことば18」。
志道館館長の坂東真夕子先生の言葉が、柔道だけでなく人生を歩む上での大切な教えを届けてくれます。編集を担当させていただいた本作をご紹介いたします。
楽しく学べる柔道の哲学!
志道館の近藤さんからのご依頼で、「柔道ことば18」の編集を担当しました。
この本は、柔道の創始者である嘉納治五郎先生の“哲学”を楽しく学べる一冊です。
PA220さんの魅力的なイラストが、柔道の哲学をより身近に感じさせてくれます。
発行・監修は東京・四谷の「志道館」。
志道館は、次世代の日本を担う子どもたちが「志」を持ち、人生という「道」をしなやかに力強く歩んで欲しいという思いから名付けられた文武一道塾です。柔道だけでなく、「人」として生きる上で大事なことを教えてくれる教室です。テキストの執筆は、館長の坂東真夕子先生です。
制作の裏話
「……柔道経験がありませんが、大丈夫でしょうか?」
志道館の近藤さんから本企画の編集オファーを頂いた際、光栄に感じる一方で少なからずの不安も感じていました。私の柔道経験は、高校の授業で学んだ程度です。お引き受けするか迷っていた時、志道館の館長である坂東先生がブログでこうおっしゃっているのを拝見しました。
「大人になってから柔道を始めた柔道家が、柔道を楽しく続けていくためには『成長や上達を感じられること』が必要だと考えています」
編集作業とは、情報を取捨する行為です。未経験の私が読者にとって有益な構成ができるのか不安でしたが、坂東先生は「未経験者の視点を取り入れてほしい」とおっしゃってくださり、編集を担当させていただくことになりました。
「素人だからこそ気になる点をお伝えしよう」という思いで構成をご提案しました。
構成について
坂東さんにご提案したのは、「本文に見出しを追加すること」と「各ページをまとめる言葉(本書では『奥義』としました)を加えること」でした。
本書はA5サイズ、18ページの構成です。各ページでテーマとなる「柔道ことば」を完結させるため、キャッチーな見出しを先生に考案していただきました。本文を読む前に「もっと詳しく知りたい」と期待感を持ってもらいたいと感じていました。
各ページに「まとめ」となる短文の格言を追加したのも同じ意図です。A5サイズでは、一目でページの内容をざっくり把握できます。
「まとめ」があることで、読者は結論を理解した上で本文を読み進められるため、WEB的な読み方(仮説による検索→本文で確認)ができるのではないかと考えました。
WEB的な読み進め方とは、検索画面に表示されるタイトルで内容の8割を既に把握し、詳細や理由を安心して読み進められる方法です。
ご提案を頂いた時点で、原稿と完成イメージは坂東さん・近藤さんの手元にありましたので、あくまで追加のエッセンスとしてご提案させていただきました。
参加させていただき、非常に勉強になる一冊となりました。
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