【OLDNEWS Vol.01】「生きる意味」を問う

『OLDNEWS』は、クラウドファンディングのプロジェクトとしてスタートしました。

Vol.01の特集テーマは「永遠に生きよう」。

生きる意味とは。幸せはどんなかたちをしているのか。

人生のステージによって受け取り方が変わるようなそんな問いを集めました。

読者、読者の大切な人、そしてOLDNEWS。3人で語り合う時間を、この一冊がそっと運んでくれたらと願っています。

雑誌の構成について

“答えが変わっても問い続けたい問い”を記録するカルチャーメディアとして、雑誌全体を通して“生きる”という問いをテーマに多くの「問い」を据えました。

問いの答えは、変わりゆくものだとも感じています。たとえば、親の背中がふと小さく見えたとき。子どもの笑顔を見つけたとき。大切な人を思い出す夜。

そんな日常のふとした瞬間に、思い返したくなるような“問い”をそっと置いておきたい。

そんな思いで構成しました。

各コンテンツのご紹介

詩:谷川俊太郎「無意味の豊かさ」

創刊にあたり、谷川俊太郎さんに「生きる意味を考える詩を書いていただけませんか」とお願いしました。
すると、返事ではなく、詩が届きました。

いつも私が諳んじる箇所を紹介させてください。

存在は人間が創造した言語が表現する「意味」よりも

はるかに古い起源を持ち永遠に近いいのちを保っている

意味を求めてしまう私たちに、詩は“意味の前にあったもの”を静かに差し出してくれます。

Religion

宗教の教義は人に何を教えてくれているのか。

Vol.01では、仏教の師であり、医師でもある田畑正久先生にお話を伺いました。

「コロナ禍から学ぶ仏教」田畑正久

「分別の知」ではなく「無分別の知」。

「損得を超えた幸福」のあり方とは。

科学でも宗教でもとらえきれない不安が広がったコロナ禍。その隙間から吹き込む風に、私たちは何を感じるのか。

宗教を語ることに躊躇いがちな現代において、「無分別の知」へと向かう静かな対話がここにあります。

LIFE

プロフェッショナルたちの言葉に人生のエッセンスをもらうインタビュー企画です。

大坊勝次さん

ネルドリップで一滴ずつ抽出される珈琲の傍らに、大坊勝次さんの静かな「問い」が宿っているのではないかと考えさせられました。

いつもはっきりした答えなんてありませんよ。ただ、何かのときに「じゃあ、あなたはどうなの?」って言われたような気がしたときに、自分はどうなんだろう?と考えることが大事だと思います。

ネルドリップの一杯に込められた哲学。その手元から、問いが生まれる。

竹原芳子さん

50歳でNSCに入り、57歳で映画デビュー。
“第二の人生”に、年齢も肩書きも関係なかったと語る竹原さん。

幸せを感じるために生きているんじゃないですかね。幸せを見つけるために生きているというか。

ちぎれた花びらのままでも、堂々と咲き誇るように。

そのままの自分を肯定する、やさしく力強い生き方を伺いました。

甫木元空さん

感情が爆発するその瞬間ではなく、 その“あと”に残る気配を、甫木元空さんは歌にする。

映画監督、ミュージシャン、詩人——かたちに収まらない表現者は、 日本語の余白、音楽の“軽さ”、そしてリズムが染み込むような記憶の残り方を信じている。

聴いた後に頭にこびりつくというか残るような、子どもも含めてスッと口ずさめるような歌が、いい歌なんじゃないかと思っています。

尾崎瑛一郎さん

親の死、恩師の叱咤、仲間の優しさ。

尾崎瑛一郎さんは、私にとってキラキラとした先輩でしたが、その人生には、静かに胸を打つシーンがいくつもありました。

「サッカーじゃなくてもいい。大事なのは“本気”でやること」

ピッチの中でも外でも、尾崎さんのプレーはずっと続いています。

吉満明子さん

「生きる」をテーマに6冊の本を紹介してくださいました。

『モモ』『水中の哲学者たち』『おもちゃ絵芳藤』『五感の哲学』『コジコジ』『しずけさとユーモアを』。

どれもが、時間や感覚、哲学やユーモア、静けさまでも味方につけて、わたしたちの“在り方”をそっと照らしてくれる本たちです。

Literature

時代を超えて読み継がれてきた名作たちの、“とある一場面”をイラストで切り取りました。

題材は、『ライ麦畑でつかまえて』『雨の中の猫』『八月の光』『ティファニーで朝食を』。

ページの余白に描かれたあの仕草、雨粒の揺らぎ、差し出された手、小さな瞬間のなかに宿る感情の濃度を、絵として立ち上げる試みです。

読んだことがある人にも、まだ読んだことのない人にも、 「物語の温度」がすっと届くような静かな導入になればと願っています。

Culture

Cultureは、食や仕事を楽しむ企画。

「はらぺこタイムス」では、桜新町の人気店「OYATSUYA SUN」によるレシピをご紹介。読んだその日に作りたくなる“味”をお届けします。

読後の問い

「あなたにとって生きることはどういう意味を持ちますか」

私は永遠に生きようと考えることそれ自体が生きることだと考えています。

家族や大事な人ににいつまでも思い出してもらえるようなに生きたいと願っています。

あなたのお声をぜひ聞かせてください。

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